「ふっ、冗談ですよ。今回はおあずけにしてあげます」
構えていたらそんな声が聞こえた。
目を開くとクスッと笑う一宮くんがいた。
「ぜ……っ、絶対面白がってるでしょ……!」
せっかく心構えしたのに……!
「だって白雪さん、いちいち反応面白いですし?」
「………っもう、からかわないでよっ」
「こんなに面白い反応の人をからかわないなんて無理ですね」
「はぁ!?」
完全になめられてるよ私……。
「あ、もうキャンディ舐め終わっちゃいました。もう1個食べさせてもらいましょうかね?」
「絶対イヤですっ!!!」
もうあんな恥ずかしい思いは散々だっ!
私は全力で拒否した。



