【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「俺の言うことが聞けないのかよ!?」




「なんで歩の言うこと聞かなくちゃいけないのっ!」




もうヤダ……っ
歩、友達だったときは普通に優しかったのに……。
優しくていつも私を助けてくれる歩が好きだったのに……。




今では歩に恋愛感情なんてなくなってしまった。
むしろ、恐怖しか感じられない。




「もう……っいい加減にして……っ」




「俺の言うことが聞けないんだったら、お前をめちゃくちゃにしてやるよ」




優しさのカケラもない目で言った歩は、階段で私を押し倒して、私の上に馬乗りになった。




「きゃ……っ!や、やめてよ!!!」




焦りに冷や汗が出てくる。




「お前は俺のものだ。誰にも渡さない」




「………っ」




歩は私の制服のリボンをほどく。
そして、ブラウスに手をかけ始めた。



私……っ、どうなっちゃうの……?




誰か……誰か助けて……っ