「はい、じゃあかいさーん」



はぁ、やっと終わった。
帰りのHRが終わり、私はホッと一息ついた。



「桃乃ー!結局帰るのー?」




未唯ちゃんが聞いてくる。




か、帰れるものなら帰りたいです……。




「白雪さん、逃げたらどうなるかわかってますか?」




小さい声で一宮くんが言った。




「ひ、ひぃい……!」




こ、こ、これはやっぱり帰れないな……。




「み、未唯ちゃんやっぱり帰れない!ごめんね!」




「そっか。じゃあね」




未唯ちゃんは少し残念そうに教室を出ていった。




気が付けば一宮くんと2人きりだった。




「はぁ……」