キーンコーン――― すると、予鈴が鳴った。 「あーあ、また白雪さんのせいで読書できませんでした」 「はい!?」 わ、私が悪いの!? 「放課後、覚悟しておいてくださいね?」 「ふぇ……!?」 一宮くんは怪しげににやりと笑って、教室へと戻っていった。 ほ、放課後がなに!?え!? 「い、一宮くん……!放課後なにって……?」 彼の後を追いかける。 「それは放課後になってからのお楽しみです。逃げたら承知しませんからね?」 「う……」 やばい、最悪だ……。 どうしよ、ピンチです!!!