【完】キミとふたり、秘密の場所で。






私もチョコを口に入れた。




「んー、美味しい!これ、今朝お母さんがくれたんだよね確か」




『美味しそうなチョコもらったけどお母さん甘いもの苦手だから』って。




「私も明日からお菓子なにか持ってこよーっと」




キーンコーン―――




未唯ちゃんがそう言ったとき、チャイムが鳴った。




「休み時間短いー!!!はぁ……お互いあと1時間頑張ろうね、桃乃」




「うん、がんばろ」




私は自分の席に戻った。




すると、机の上にメモが置いてあった。




誰だろう……?




開くとそこには、




【昼休み、ご飯食べたらあの場所にくること。一宮】




と、丁寧な字で書かれていた。



い、一宮くん……?
あの場所って屋上に続く階段のとこ、だよね?