【完】キミとふたり、秘密の場所で。







休み時間になり、私は未唯ちゃんの席へ。




「はぁ~……やっと次4時間目でお昼休みだね~」




未唯ちゃんが自分の机に伏せる。




「だね~……お腹空いたなぁ……」




今日なにもお菓子持ってきてないし、お昼休みまで我慢だ……。




「あ」




ブレザーのポケットを探っていると、チョコが2つあることに気が付いた。




「チョコ2つあった!1個ずつ食べよ~」



「やったー!桃乃ナイス!」




これで4時間目終わるまで腹持ちしそうにないけど……気休めにね。




「桃乃、あー」




未唯ちゃんが私に向かって口を開けた。




「も~しょうがないなぁ……」




私はチョコの包装を開けて、未唯ちゃんの口に放りこんだ。




「ん!美味しい!」




嬉しそうに笑う未唯ちゃん。