「ふぅ………ひぃっ!ど、どうしたんですか……?」
一宮くんが前を向いて安心したとき、また一宮くんが後ろを向いたからビックリした。
「僕の本性、バラさないでくださいね」
「わ、わかってます!」
一宮くんのメガネの下からは整った顔が満足そうに笑うのが見えた。
「はい、HRはじめるぞー」
担任が入ってきて、一宮くんは前を向いた。
てか……なんで一宮くんって悔しいけどかっこいい顔隠して、誰とも関わらないんだろう……?
まぁ、またあの場所……屋上に続く階段に行ったときにでも聞こうかな。
うん、そうしよう。
「じゃあこれでHR終わります。今日も一日頑張ってくれ」
朝のHRが終わり、授業がはじまり……。
やっと3時間目が終わった。



