【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「柴崎くんが助けてくれたから……大丈夫だよ!」




柴崎くん、笑顔は可愛いくせにこういうとこはカッコいいんだ。




「ほんと焦った~!帰ってきたら未唯ちゃんが絡まれてるんだもん!」




「私も急に話しかけられてビックリした~」




私、チャラいのニガテなんだよね。
生理的に無理っていうかなんていうか……。





「未唯ちゃん、美人だもんなー、そりゃナンパされるよ」




柴崎くんの言葉にドキッとしたけど、柴崎くんは簡単に「美人」とか言っちゃう人なんだ。
本気で言ってくれたらどれだけ嬉しいことか。




「あ、はい!ミルクティー!」




柴崎くんは手に持っていたミルクティーを私に差し出す。




「ありがとう。あ、いくらだった?」




「お金はいいよ!俺の奢り!」




「え、でも……」




「いいのっ!貰ってよ」




このミルクティー、なんかもったいなくて飲めないな。
柴崎くんが買ってきてくれたミルクティーだもん。