「だ、誰が……?」
「はぁ?アンタしかいないでしょーがっ!」
「わ、私!?」
わ、私が可愛い………?
「いやいやいやいやいや!!!私なんて可愛くないし地味だし女子力のカケラもないし!!!」
私は周りの女の子たちみたいに、メイクもしてないし髪も染めてないから黒髪で胸のあたりまで伸ばしたまんまだし、制服アレンジとか全くしてないし……。
「はぁ……じゃあ高校に入って何人に告られたのよ?」
「う……それは……た、たぶんこの高校の男の子は物好きなんだよ!」
み、未唯ちゃんため息ついてるし……。
本当のことなのになぁ……。
「とにかく!桃乃はいつ襲われてもおかしくないんだから、一宮と仲良くするのはいいけど気を付けてね!」
「う、うん……?」
未唯ちゃんのあまりの迫力にうなずくしかなかった。



