「白雪さん、1つだけお願い聞いてもらっていいですか?」
「ん?なに?」
「僕のこと、名前で呼んでください」
「え……」
もう“一宮くん”で呼びなれちゃってるし、今更恥ずかしい……!
「む、無理!」
「呼べたらちゃんと、ご褒美あげますから。ね?」
一宮くんは私を引きはがして、私の顎をくいっと持ちあげた。
「呼ばないとお仕置きですよ?ほら、どうしますか?」
いつもみたいにイジワルに笑う一宮くん。
「と、うや……」
「聞こえないです」
「と、透也……っ!」
私は大きな声で言った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…