【完】キミとふたり、秘密の場所で。






「み、未唯ちゃん落ち着いて……っ!な、なんにもされてない、から……ね!」




“なんにもされてない”って言ったら若干のウソになるのかもしれないけど、未唯ちゃんに昨日のこと話せるはずがない。



話すのも恥ずかしいぐらいのことだもんね……。




「ならいいんだけど。もしなにかあったら私に電話でもなんでもしてきてね!?」




少しホッとした様子で私の肩から手を離した。




「う、うん。おっけおっけ!」




私は大きく首を縦に振る。




「まさか、一宮と仲良くなる!って言ってから1日であんなに仲良くなっちゃうなんてね……」




「な、仲良くなったかはわかんないけど……」




あれは仲良くなったって言えるのかな?
でも、なんかちょっと違う気がする……。




「でも一宮が先生以外の人と話すとこなんて見たことある?」




「な、ないけど……」




「まぁ一宮もこんな可愛い女子に話しかけられたら話すよね」



か、可愛い……?