「未唯ちゃん、おはよ~」
教室に入って自分の席にカバンを置いて、未唯ちゃんの席に行く。
「おはよ、桃乃。あれからちゃんとできた?」
「うん!無事完成したよ!」
「そう。ならよかった!てか、手すごいことになってるじゃない」
未唯ちゃんが私の手を見て苦笑する。
「う、うん……何回もぶっ刺しちゃって……」
「どんだけ不器用なのよ……はぁ」
呆れた様子で未唯ちゃんがため息をつく。
「で、でも完成したんだからいいじゃん!ね!?」
「そ、そうね」
終わりよければ全てよし!みたいなことわざもあるし!
あとは当日に渡すだけだ!