「………あれ、白雪さん」
「ん?どうしたの?」
一宮くんが立ち止まって私の手を見つめた。
「……手、どうしたんですか?」
「……っあ」
絆創膏だらけの手。
や、ヤバい!
プレゼントってことは内緒にしたいし、ごまかさなきゃ!
「いや~……実は昨日服のボタン取れちゃって、自分でつけようとしたら針を何回も刺しちゃって………あはは………」
「………そうですか。白雪さんならやりそうですね」
「む……っ!し、失礼な………」
まぁ、実際そうなんだけど……。
「今度針刺したら僕が舐めてあげますよ」
「け、結構です……っ!」
顔を真っ赤にして断る私を見て、一宮くんはクスッと笑った。