「よしっ」
栞、作るぞー!
ガッツポーズをして意気こんで、部屋にこもった。
「えーっとここはこうやって切って………」
作り方を見ながら慎重に栞を作る。
「縫い目は小さく揃えて……いたっ!」
ま、また刺しちゃった………。
絆創膏を指に巻いて作業を再開する。
―――1時間後。
「できたーっ!!!」
ブックカバーとお揃いの柄の栞。
一宮くんが使ってくれますように!
そして気が付けば私の手は絆創膏だらけになっていた。
指に針刺しまくったもんな……。
でも、頑張った証拠だよね!
私は今日買ったラッピングに栞とブックカバーを包んだ。
「よし、これで完璧!」
はやく一宮くんの誕生日にならないかな?
喜んでくれるといいな。