【完】キミとふたり、秘密の場所で。






「おじゃましまーす!」




「あら、未唯ちゃん久しぶりじゃない!いらっしゃい!」




お母さんがハイテンションで玄関に出てきた。




「お久しぶりです」




「どうぞ、ゆっくりしていってね」




「ありがとうございます」




未唯ちゃんと2階にある私の部屋に入る。




「よし、早速縫う練習からしよっか」




「はーいっ!」



私は1階からテキトーないらない布を持ってきて、縫う練習をする。




「ダメ!縫い目大きすぎる!」



「は、はい、師匠!」



「あぁー!縫い目の大きさバラバラになってるよ!」



「ご、ごめんなさい師匠……」




ダメだ、私やっぱり裁縫に向いてない……。