「じゃあ、合田さんがいいなら……なんか照れくさいけど……」
柴崎くんは髪の毛をくしゃっとしながら、未唯ちゃんに確認するように未唯ちゃんを見た。
「もちろん!」
嬉しそうに未唯ちゃんはうなずく。
「じゃ、未唯ちゃんって呼ぶね!」
「うんっ!」
「………っあ!俺、お使い頼まれてるんだった!じゃ、また学校でね!桃乃ちゃん、未唯ちゃん!」
柴崎くんは慌てた様子で私たちの前から去って行った。
「未唯ちゃん、よかったね」
「……っありがとう、桃乃!」
「これぐらいしか私は出来ないから……!でもまた一歩前進なんじゃない?」
「うん!そうね。さ、はやく行こう!」
歩いて30分ぐらいして、やっと私の家についた。



