【完】キミとふたり、秘密の場所で。







柴崎くんも私服は柴崎くんの可愛さとは違って、カッコいい系の服を着ていた。



未唯ちゃんを見ると、顔が真っ赤になっていた。




「み、未唯ちゃん……!なにか言わなきゃだよ!」




小声で未唯ちゃんに言う。




「し、柴崎くんも私服似合ってる……よ!か、カッコいい!」




「本当?これ、兄貴のお下がりなんだけど、俺も気に入ってるからそう言ってもらえて嬉しい!」




………柴崎くん鈍感だ。
この未唯ちゃんがカッコいいとまで言ったのに……。




「合田さんも美人が服によってもっと引き立ってるね!」




「そ、そう、かな?あ、ありがとうっ」




「あ、そうだ柴崎くん!」




私はあることを思いついた。




「ん?どうしたの?」




「未唯ちゃんのこと、未唯ちゃんって呼んだらいいのに!」




私は柴崎くんがいまだに未唯ちゃんのことを合田さんって呼んでることに気が付いた。