【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「ブックカバーと栞に決まってるでしょ!」




「へぇ~……って、えぇ!!?」




そ、そんな高度なワザ、私にはないよ!?




「む、無理だよ!!」




「大丈夫大丈夫!私手芸得意だから教えてあげる!」




わ、私不器用だから無理な気しかしないんだけど……。




「ね?わかった?」




「………」




「返事は?」




「は、はい………」




未唯ちゃんに圧力をかけられ、頷いてしまった。




「よし、そうと決まれば布選ぼう!」




「う、うんっ」




よし、こうなったら頑張ってみよう!




私は決意した。