―――日曜日。
「じゃ、いってきまーすっ!!!」
「気を付けて行くのよ~」
お母さんに見送られ、私は未唯ちゃんと待ち合わせている駅に向かう。
今日は一宮くんのプレゼントを買いにいくんだ。
未唯ちゃんと休日に遊ぶの久々だ。
楽しみ過ぎて早歩きで駅に向かうと、未唯ちゃんはもういた。
いつも通りのビビットカラーで統一したファッションの未唯ちゃんがいた。
未唯ちゃん、やっぱり美人だ……!
「未唯ちゃーん!」
「桃乃!」
「ごめん、待った?」
「ううん、さっき来たばっかりだし……って彼カノみたいね」
た、確かに……。
ドラマとかでよくある気がする。
「さ、行くよ!」
「み、未唯ちゃん待って~!」
歩き出した未唯ちゃんを慌てて追いかける。