「自業自得でしょう?」
死んじゃうかもしれないって、こういうことだったんだ……!
「だって、好きなんだもん」
この言葉にウソ偽りはない。
素直な気持ちだ。
「………やめてください。僕にも限界ってものがあるんですから」
余裕がなさそうに腕の力を緩めた一宮くんを可愛いなんて言ったら、またお仕置きされそうだからやめておこう。
「一宮くん、もう私のことを突き放したりしないでね?」
一宮くんとはもう、絶対に離れたくない。
「当たり前です。離してって言われても絶対に離しませんから」
一宮くんはぎゅっと、私をまた抱きしめた。
「一宮くんって、結構キス魔なんだね」
「白雪さんの前だけですよ。白雪さんの唇、甘くて美味しいですから」
「っ!」
その言葉に顔がカアァっと赤くなる。
「これからもたくさん、キスするので覚悟しておいてくださいね?」
一宮くんは口の端をくいっと上げて笑った。



