【完】キミとふたり、秘密の場所で。








「先生、僕から連絡事項があるのですが、時間いただいてもよろしいですか?」





「あ、あぁ」




担任に確認を取ると、一宮くんは口を開いた。



「よーく聞いておいてくださいね」




一宮くん……なにを言うの?
鼓動がドキドキ加速する。




「すみませんが、白雪さんは僕の彼女です。なので、僕の可愛い彼女に手出さないでくださいね?そして、泣かせたら承知しませんから」




一宮くんはニコッと笑う。




クラス中に黄色い声が飛び交った。




「い、一宮く………っ!」




「言っておいた方が、男除けになるでしょう?」




「………っ」




嬉しくて、また涙が出そうになった。
これで、堂々と一宮くんと一緒にいられる。
嬉しすぎるよ……。




「先生、連絡事項は以上です。続きをどうぞ」




「あ、あぁ。えーっと………」




そして少し波乱なHRを終えた。