「ほら、一宮のところに行ってきなよ」




「うん!」




私は大きく頷いて、読書をしている一宮くんの席に行った。




「一宮くん!」




「なんですか」




「もう……冷たいなぁ……。もう隠さずに仲良くしようよ!」




せっかく付き合ったんだから、みんなに隠さず仲良く話したい。




「………わかりましたよ」




一宮くんは本を閉じて、ふぅとため息をついた。




「で?なにか御用ですか?」




「ううん!なにも用はないけど……一宮くんと話したいなって!」




「なぜですか」




「好きな人と話したいって思うのは普通じゃん!」




「………公共の場で可愛いこと言うのやめてください」





い、一宮くんが朝から照れてる………!