メガネなしの一宮くんを見るのが久々すぎて、また心臓がドキドキと高鳴る。
「メガネ外すと、白雪さんの顔が見えにくいのであんまり好きじゃないですが……白雪さんがそう言うなら、コンタクトにしましょうかね」
こ、コンタクト………!
「だ、ダメだよっ!女の子がみんな、一宮くんを好きになっちゃイヤだもん!」
こんなカッコいい一宮くんを見たら、みんな一宮くんを好きになるに決まってる。
この一宮くんは私だけの特権にしたいんだ。
「………そうやって白雪さんはまた、無防備にそういうこと言うんですから……」
「へ……?」
「大丈夫ですよ、僕はいくら白雪さんよりも美人に言い寄られても、白雪さん以外は好きにならない自信ありますから」
一宮くんはほんとずるい。
恥ずかしいことをサラッと言っちゃうんだから。
もう心臓がバクバクして、爆発しそうだよ。
「ま、僕はメガネの方が落ち着くのでコンタクトはよっぽどのことがないとしないと思います」
よかった~………。
一宮くんを独占したいなんて、私って結構独占欲強いのかもしれない。
「一宮くん、好き。大好き!私も一宮くんをずっと好きでいられる自信あるよ!」
「………うるせぇ、黙れバカ」
私が思いっきり抱き付くと、一宮くんは顔を真っ赤にしてそう言った。



