「ほんと、白雪さんは無防備すぎるんですよ」
「そ、そんなことないよっ!私のどこが無防備……」
「そんな可愛い表情、他の男には見せちゃダメですからね」
『私のどこが無防備なの!?』って言おうとした私は、被せて言った一宮くんの言葉に耳を疑った。
「い、一宮くん今なんて………」
「もう言いません」
恥ずかしそうに私から目を逸らした。
「えぇーっ!!!もう1回!もう1回だけーっ!!」
私が駄々をこねると、一宮くんはくるっと振り返って私に顔を近づけてきた。
「っ!?」
ま、まさか……き、キス……!?
一宮くんの顔と私の顔の距離が数ミリになって、私は思いっきり目を閉じた。