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キスし終わった後、私と一宮くんは地べたに座って、話していた。
「一宮くん、なんで屋上に場所変えたの?」
「……最初は白雪さんが来たときに会わないようにするためだったんですけど、しばらくしたら気に入ってしまって。涼しいときはここで読書してます」
「そうなんだ……!あ、あとさ」
私は少し気になっていたことを口にする。
「一宮くん………私が柴崎くんと仲よくしてるの見て……妬いてたの?」
さっき一宮くんが「あんまり妬かせないでください」って言ってたのがすごく耳に残っていた。
「………別に。妬いてません」
一宮くんは頬を赤らめて、私から目を逸らす。
か、可愛い……!
「えへへ~妬いてたんだ~?」
「だから……妬いてませんから」
ウソをついてるのがバレバレなぐらい、一宮くん真っ赤だもん。