「バカで鈍感で素直すぎて単純な白雪さんが……好きです。好きすぎて困るぐらいに」
「………っ!」
小さい声だったけど、しっかり私の耳に届いた。
「ウソ………一宮くん………」
両想いだったってこと……?
「僕の言ってることが信じられないんですか?」
「あ、いや……でも………」
「ほんと、柴崎蒼を好きって勘違いさせるなんて、白雪さんにはお仕置きが必要ですね」
「え……!?」
「あんまり妬かせないでください」
一宮くんは私を自分から引きはがして、手首を掴む。
「ん……っ!?」
気が付けば、一宮くんがドアップに映っていた。
も、もしかして……キス!?
「呼吸させてあげませんから」
「え!?っふぅ……んっ……」
一宮くんはニヤッと笑って、私に息ができないぐらいの甘いキスを落とした。
一宮くんと両想いになれたんだ……。
幸せすぎてどうしよう……。
一宮くんを好きになってよかった。
大好きだよ、一宮くん。