「……今日助けてくれたのは一宮くんなんでしょう?それから一宮くんは私にずっとウソついて毎日家まで送ってくれてたんだよね……?今更だけど気づいちゃって……自分の気持ちに鍵をかけてたのに……やっぱり私は一宮くんしかダメなんだって……っ」
私は顔をゆっくりあげた。
一宮くんは驚いた表情をしていた。
「私には………一宮くんが必要なの……っ!一宮くんと話せない毎日なんてもう耐えられないよ……っ」
そう言って一宮くんをゆっくり抱きしめた。
「好き……好きなんです……一宮くん……」
「………っ」
言えた……自分の正直な気持ちを……言えた……。
「白雪さんは………」
今までずっと黙っていた一宮くんが口を開いた。
「白雪さんは……柴崎蒼が好きなんじゃなかったんですか」
「え……」
一宮くんやっぱり私が柴崎くんを好きだと思ってたんだ……。



