【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「あれ?白雪さん、顔が真っ赤ですよ?」




クスッと笑われる。




やばい……恥ずかしくて顔が熱いよ……っ
それに、一宮くんがメガネを取ったらこんなに変わるなんて……。




「あ、赤くなんかないもん……っ」




「へぇ~………もともとがこんなに赤いのに、もっと赤くさせたらどうなるんでしょうね?」




さ、さっきまでのクールな一宮くんはどこへ!?




一宮くんはにやりと笑って、私の顎を手で固定し、綺麗に整った顔を近づけてくる。




「ふぇ……!い、い、いいい、一宮くん……!?」




う、ウソ!?



き、キスされる………!



あと唇と唇が触れるまで数ミリに迫ったとき、私は思いっきり目をつぶった。




「………っ」




………あれ?




なにも感触がしなくて、ゆっくり目を開く。




すると、にやりと笑った一宮くんがいた。