「歩くんもよくあんな香水の匂いに耐えられるわ……」
未唯ちゃんは2人の後ろ姿を見て苦笑いした。
「でも歩、幸せそうだしよかった」
「……まぁ、そうね。花織って子も束縛されちゃうんじゃなーい?おー怖い」
「み、未唯ちゃんってば………」
見るからに花織って子の方も束縛しそうな感じだから……あの2人は合ってる気がする。
「いつまで続くかねー?あのカップル。楽しみだわ」
鼻で笑って、未唯ちゃんは足を組んだ。
「歩くんもなんであんな女にしたのか謎だわ~……桃乃から花織って子って……レベル下がり過ぎでしょ!」
「み、未唯ちゃん……」
私、そんなにレベル高くないし……。
「ま、歩くんが土下座して桃乃をくれって言ってきても、桃乃は渡さないけどね~」
「あ、あはは………」
それから1時間半ぐらい話して、ベンチから離れた。



