【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「そうなんだ……?」



柴崎くんは呆然と私を見つめる。
でも今はそんなの気にしてられない!



「ごちそうさまでしたっ!!!」




約5分でお弁当を完食し、立ち上がる。




「じゃ、私行ってくるね!」




「い、いってらっしゃい」




柴崎くんは私を苦笑いでだけど、見送ってくれた。




「はぁ……っ、はぁ……っ」




廊下を駆け抜けて階段を勢いよくのぼっていく。




つ、疲れた~………。




「ふぅ………」




目的地に着く頃にはヘトヘトだった。




階段には読書をする一宮くん。