【完】キミとふたり、秘密の場所で。








「―――の!桃乃ってば!」




「ん……っ」




うっすら私を呼ぶ声が聞こえて、意識がハッキリしてくる。




「もう!なに寝てんの!」




「未唯ちゃん………?」




私の体を揺さぶる未唯ちゃんが目に入る。




「は……っ!私寝てた……!?」




「もう、桃乃どんだけ寝てるの?もう昼休みだよ?」




昼休みか……。




………って。





「ひ、昼休み!?」




「そう、昼休み。はやくお弁当食べよ」




そうだ私、はやくお弁当食べて階段に行かなきゃ!
待たせたら一宮くんに怒られるかも!?




飛び起きて、お弁当を持って未唯ちゃんの席に近くの空いているイスを持って行って座る。