「えー、この式をこの公式のxの部分に当てはめて………」
2時間目になり、私は大嫌いな数学の授業を聞かずにシャーペンをくるくる回す。
「はぁ………」
まだ2時間目……時間過ぎるの遅いよ~……。
特に数学の授業は長く感じる。
先生が呪文を話しているようにしか聞こえないもん。
はやく昼休み来てよ~……。
「はぁ……」
またため息をついたとき、一宮くんが少し後ろを向いた。
「あの」
一宮くんに話しかけられ、ドキッと胸が反応する。
「な、なに………?」
な、なんだろう……?
授業中、いつも喋らない一宮くんが話しかけてくるなんて珍しい……。
ドキドキしながら返事を待っていると、一宮くんがゆっくり口を開いた。



