「お、おはよ~未唯ちゃん………」
「も、桃乃?どうしたの、その目の下のクマ!」
「いや、なんかあんまり眠れなくてさ……」
月曜日、目の下にクマをつくった私を見て未唯ちゃんは驚いている。
だって、一宮くんのこと考えてたら眠れなかったんだもん……。
「大丈夫?目が死んでるよ」
「だ、大丈夫………」
でも、よかった!月曜日がきて。
自分の気持ちはわかんないけど、一宮くんに言いたいこと言えたらスッキリする気がする。
はやく、話したい……!
「机にカバン置いてくるから待ってて」
未唯ちゃんにそう言って自分の席に行く。
いつものように黙々と読書をする一宮くんがいた。
一宮くんが視界に入った瞬間、ドキッとする。
一宮くんって確か、昼休みもあの階段で読書してるよね?
昼休みに言いにいこう。