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「………送ってくれてありがとう!」
私の家に着き、柴崎くんにお礼を言う。
「いやいや、お礼を言うのは俺の方だよ。今日は俺のワガママいっぱい聞いてくれてありがとう!」
「ううん!すごく楽しかったよ」
「……また、一緒に帰ろうって誘うかもしれないけど……いい?」
「………うん!」
私は大きく頷いた。
でも、これからはあんまり柴崎くんと一緒に帰るのは控えた方がいいかな、なんて思ってしまう。
なんでだろう、心のどこかで一宮くんに見られたことがすごく悲しいっていうか、やらかした感があるっていうか……。
「じゃ、また月曜日ね」
「うん!ばいばい」
柴崎くんは笑顔で私に手を振って、去っていった。



