【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「ごめんね、ごちそうになっちゃって……」




「いやいや、俺こそ急に誘ってごめんね?」




「ううん!パフェ食べれたから幸せっ!」




カフェから私の家の方向へ向かう。




「桃乃ちゃんの家、こっち?」




「うん、そっちだよー!」




柴崎くんに送ってもらっていると、柴崎くんが急に、あっ!となにかを思い出したように言った。




「そういえば、桃乃ちゃんに聞こうと思ってたことがあったんだ」




「ん?なに?」




「桃乃ちゃんって……好きな人っているの?」



柴崎くんの質問にドキッとする。




私のことを好きだと言ってくれている柴崎くんの前で、正直に言っちゃっていいんだろうか。




てかまず私には好きな人なんて……いる?
いないよねっ!
私って恋愛とかに疎いし。



そんなことを考えていると、ふと頭に1人の男の子が浮かんだ。