「柴崎くんらしいね」
「そう?ありがとうっ」
「あーあ、柴崎くんが弟だったら絶対可愛がるのにな~なんて」
柴崎くんの笑顔にさっきから母性本能をくすぐられてばかりだ。
なんだろう、恋愛とはまた違うキュンってなる感じ。
「えーっ!俺、弟にしか見られてないの!?」
「なんだろう、見てたら癒されるっていうか母性本能をくすぐられるんだよね」
「女子ってわかんねぇ……」
「なんかあるじゃん!可愛いぬいぐるみとかみたらぎゅーってしたくなる感じ!」
「俺って可愛いぬいぐるみなのか………」
柴崎くんは少しガッカリした様子。
でも私からしたらいいキャラしてると思うけどなぁ……。
「俺は桃乃ちゃんに抱きしめられるより、抱きしめたいよ!」
少し恥ずかしそうに柴崎くんが言った。
私はビックリしてなにも言えなくなる。



