【完】キミとふたり、秘密の場所で。








「じゃ、帰ろうか」




「うんっ!」




私はうなずいて、柴崎くんと学校を出る。




「あ、そーだ!駅前に最近できたカフェのパフェがすっごい美味しいらしいんだけど、今から行かない?」




柴崎くんがあっと思い出したように言う。




「え!ほんとに?行きたい!」



「よし、じゃあ行こう!」



駅前は私の家と逆方向だ。
でも、パフェ食べたい……!



私と柴崎くんは駅前の方に向かった。




「柴崎くんって、甘党なんだね」



「え?」



「だってチョコ好きなんでしょ?」



「まぁね。甘いものには目がないんだよな~」




無邪気に笑う柴崎くん。



甘いもの好きってイメージ通りだな~。
柴崎くんっぽい。