【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「キレイですね」




「えへへ、ありがとう!そう言ってもらえて嬉しい!」




「白雪さんもたまにはやるじゃないですか」




一宮くんがカバンに写真をしまいながらクスッと笑う。




「う……っ、たまにはって……常にだもん!」




「すぐムキになるんですから。さ、早く帰ったらどうですか?用事があるんでしょう」




「あ、そうだった!じゃ、また月曜日ね!ばいばい!」




私が手を振ると、一宮くんは軽くひょいっと片手をあげた。




よかった、渡せて。




私はすぐに昇降口に行った。




すると柴崎くんは昇降口の柱にもたれて待っていた。




「柴崎くん、遅くなっちゃってごめんね!」




「あ、桃乃ちゃん!いいよ、全然待ってないし」




柴崎くんの可愛い笑顔に癒される。




ほんと柴崎くん、弟にしたい……!