「そういえばさっき、レジの店員のおじさんに一宮くんと彼カノに間違われたよ」 「へぇ」 「お似合いだって言われたよ」 「へぇ」 「私と一宮くんが彼カノなんてありえないのにね。驚いちゃった!」 私が笑い飛ばすと、一宮くんは立ち止まった。 「………一宮くん?どうした……っんん!」 いきなり腕を引かれたかと思うと、一宮くんの顔がドアップで目に入った。 う、ウソ………っ。 今、私………。 一宮くんにキスされてる……!? な、なんで………? 頭の中は真っ白で、時が止まったような感じがした。