そもそも私、失恋したばっかだし……うん。 でも……私………。 「一宮くんに………」 ドキッとして……。 「僕がどうかしましたか?」 「ひいぃ……!?」 いきなり声がして振り返ると、カバンを持った一宮くんがいた。 「今、僕の名前言いましたよね?」 「あ……いやぁ……その……っ」 どうしよう……この場から逃げたい。 「な、なななななんでもないよ!!?」 「ウソはよくないですよ」 「う………っ」 一宮くん、怖いデス………。