【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「ねぇ、一宮くん!キレイに撮れた……」




キレイに撮れたよ、と撮った写メを見せようと一宮くんの方を向いたら、一宮くんの横顔が悔しいけどすごくかっこよくて思わずドキッとした。




悔しいけど夕焼けと一宮くん、すっごくお似合いで……。
かっこいい、なんて思っちゃった。




「どうしたんですか?白雪さん」




一宮くんの言葉で我に返る。




わ、私ってばボーっとしてた……。




「………っあ!み、見て!キレイに撮れたんだっ」




「見せてください」




一宮くんは私の持っているケータイを覗き込む。
だから、一気に顔の距離が縮まる。



か、顔が近い……っ!




「ほんとですね、キレイに撮れてます」




「で、でしょ!?ほ、ホーム画面にしちゃおうっと!」




わ、私ってばなに意識してんの……っ!
絶対変に思われちゃうよっ!