【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「ほら、鈍感。鈍感検定1級ごうかーく!」




「えぇぇ!?ぎゃ、逆になんで未唯ちゃんはわかるの?」




そんなたった一言でわかっちゃうなんて、エスパーだよ!




「うーん、普通に桃乃から一宮の話聞いてればわかるよ。てか、わかんない方がおかしい」




「そ、そんな………」




えぇーっ!絶対わかる方がおかしいよ!




「まぁまぁ、そのうち一宮くんが答えを教えてくれるんじゃない?」




「そ、そうかな?」




「教えてくれるの、そう遠くはないと思うよ」




そう遠くないって、なんでわかるの!?
未唯ちゃん超能力者!?




「あ、そろそろHR始まるじゃん!席戻りなよ」




「あぁ!ほんとだ!じゃ、またあとでね」




私は心にモヤモヤを抱えたまま、自分の席に着いた。