そうこうしている間に外は暗くなっていた。
「………そろそろ帰りますか」
「うん、そうだね」
帰ったら19時過ぎるな……。
お腹空いてきた!
「はぁ~っ、今日の晩御飯はなにかな~?」
「食べ物のことしか頭にないんですか」
「し、失礼な……っ!そんなことないもんっ!」
それじゃまるで私が大食いみたいじゃんっ!
「そのわりには頬っぺたぷにぷにですね」
そう言って私の頬を軽く引っ張る。
「ひゃ、ひゃめてひょ~っ!」
「あはは、面白い顔ですね」
そう言った一宮くんの笑顔に不覚にもドキッとした。
自然っていうか……一宮くんも優しい笑顔のときがあるんだ。



