「そんなに大絶賛するんだったら、付き合っちゃえばいいじゃないですか」
パタンと一宮くんは本を閉じて言った。
「えっ?」
「白雪さんの話を聞く限り、彼は完璧じゃないですか」
「う~ん………でも柴崎くんは彼氏っていうより弟にしたい感じかな~?」
正直、彼氏になったら……って想像できない。
だからこれから彼の気持ちに応えられるようには思えない。
本当に申し訳ないけど……。
でも、友達にはなりたいって思う。
「ふぅーん」
「なにその反応!」
「………別になんでもないです」
一宮くんが少し、ホッとしているように見えたのは気のせい、かな?
「………っあ、そういえば一宮くんからもらったキャンディ、1日1個舐めてるけど美味しいねこれ!」
ふと思い出して言う。
ご褒美として1粒もらった後、ちゃんと残りのやつも全部袋ごとくれたんだよね。
30個ぐらい入ってるんだけど、美味しいからもったいなくて1日1個って決めてる。



