【完】キミとふたり、秘密の場所で。








「柴崎蒼と話してたんでしょう?」




「な、なんで知って………」




「今日の昼休み、声が聞こえましたから」




な、なるほど……!
たしかに柴崎くん、声大きかったもんなぁ……。




「白雪さんもバカなのに意外とモテるんですね」




「い、意外とって……ていうか、柴崎くんには友達になってほしいって言われただけだもん!」




私は告白されたことを隠すために言った。




「へぇ~……友達、ねぇ」




「柴崎くん、まだあんまり話せてないけどすっごく可愛いんだよ!素直で純粋そうだし」




「………へぇ」




一宮くんも少しは見習ったらどうなの!?って遠回しに言ったつもりなんだけど、本人は全く興味がなさそうだ。