【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「あ、ありがとう!あと、私でよければ……っ!」




私は少し照れながら、笑顔で答えた。




「ほ、ほんとに……!?嬉しいっす……!!」




嬉しそうに笑う柴崎くんはすごく可愛くて、母性本能がくすぐられたようにキュンとした。





「あっ、私に敬語なんて使わなくていいよっ!それと、名前もさん付けじゃなくて、桃乃でいいよ」




一宮くん以外にさん付けと敬語で話されるの、なんだか慣れないし。




「じゃ、じゃあ桃乃ちゃん………!」




「うんっ!柴崎くん、よろしくね」




「う、うん!」




柴崎くん、なんて可愛いんだろう。
柴崎くんを見てると、なんだか小さい子どもを見てるみたいで……。




無邪気に笑う笑顔がなんとも言えない。