【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「はぁ、はぁ……っ」




つ、疲れた~……運動不足なのか、すぐ息切れしちゃう。
運動不足……じゃなくて老化かな!?




そんなバカなことを考えながら校舎裏にいくと、柴崎くんはもういた。




やばいっ、待たせちゃった……!!!




「ごめんっ!遅くなっちゃって……」




「い、いや!全然大丈夫ですっ」




私が声をかけると背筋をピンッと張ってそう言ってくれた。
柴崎くん、なんていい人なんだ……。
柴崎くんが人気ある理由がわかった気がする。




「………で、なにか用かな?」




「あ、あの……っ」




柴崎くんは頬を染めて、口をもごもごさせる。



ど、どうしたんだろう……?
すごく緊張してる……?




「う、うん………?」




柴崎くんはなにかを決めたように、思いっきり息を吸った。