【完】キミとふたり、秘密の場所で。








「………それにしても、白雪さんがここまでバカだとは思いませんでした」




「え?」




「僕が白雪さんを殴るワケないでしょう?」




な、なんで………?




「その顔だと、なんで?とか思ってるんでしょうね」




ギクッ………な、なんでバレてるの!?




「女を殴る男なんて最低じゃないですか。だから僕は白雪さんをこれから先殴ることはないです」




「なるほど………!」




一宮くんもそういうとこはしっかりしてるんだな。
なんか見直したかも。




「でも」




「?」




「これから白雪さんを襲う可能性はゼロではないですよ?」




いつものようにクスッと笑って言った。




ひ、ひいぃ……っ!!!