【完】キミとふたり、秘密の場所で。








「い、一宮くんっ!」




私が名前を呼ぶと手を止めた。




「なんですか?もっと教えてほしいって?」




「ち、違うよっ!や、やめてください!!」




全力で拒否する。




「えー、せっかく面白かったのに」




「あのねぇ………」




だから、面白いとか面白くないとかの問題じゃないんだって!!!




「私で遊ぶのやめてください」




「白雪さんは僕にとって、なかなかいい遊び道具ですよ?」




あ、遊び道具………。
けなされてるようにしか聞こえないんだけど……。




「よいしょと」




一宮くんは立ち上がった。




はぁ~……やっと解放された。