【完】キミとふたり、秘密の場所で。







「もちろん、白雪さんのことも可愛いって思ってますよ?」




そう言ってクスッと笑った。



………いや。




「思ってないでしょ」




「思ってますよ?心の底から」




そしてまたクスッと笑った。



そのクスッがウソくさいんだって!!!
バカにしてる絶対……。




「その表情じゃ、信じてないみたいですね?」




「あ、当たり前じゃん!」




誰が信じるの、こんな人のこと!




「へぇ~……?言葉で伝えてもわからないなら、カラダで教えるしかないですね?」




「は!?」




一宮くんはニヤッと笑って、私の座っている段に両手をついた。
そのせいで、私は逃げようにも逃げられない。